2021.07.28 13:202021年度前期修了日本の大学では、一般的に、前期(4月〜7月)と後期(10月〜1月)で分けて、13〜15回の授業(lecture)や演習(workshop)を行う。私が所属している東北芸術工科大学では、80分授業15回を1セメスターとして科目設定がされている。(非常勤で出勤している法政大学では、100分授業だが、オンライン時代の授業時間としては、正直80分くらいがちょうどよいと感じている)さて、昨年(2020年)のパンデミックとは異なり、今年度は大学側も学生側もそして私自身も新しいオンライン型の学習方法に慣れ、非常に効率的にかつ有意義な学習形態が確立できたと感じた。本日、前期の授業を終えて、一段落したところで、受講生から多くのメッセージをいただいた。とてもうれしかった。...
2021.06.25 02:31「正欲」安全と欲望の間の境界線専任の大学の教員となって2年目を迎えた。私のいる大学は、研究機関というより教育機関の色が強い。だから、社会や地域の問題解決の前に、学生の問題解決を行うことが多くなる。学生の問題解決が、社会や地域の問題解決につながると考えているから、大学側の意向とマッチしているし、そのために力を注ぎ込むことは、苦にならない。苦にならないからこそ、沼にハマる。ものすごい深い泥沼なんだけど、沼がほんのり温かいからさらに居心地が良くなる感覚さえある。ちょっとした覚醒感さえも感じてしまう。まあ、充実しているということだ。という背景があるため、私は非常に忙しい。47年間生きてきて、その履歴を振り返っても、ここまで忙しかった経験はない。サラリーマンだったころは、あまりにも仕事が順調...
2021.03.20 14:30生きるということ本日、2021年3月20日、在籍している東北芸術工科大学で、令和2年度の卒業式が執り行われた。全体がコロナ一色だった。感染症とは病原性の微生物が、人の体内に侵入することで引き起こす物理的な疾患。その疾患者はまわりにほとんどいないにも関わらず、その感染や社会環境に恐れ慄く、”心理的感染症”の疾患者が沢山いた。「なぜ?」「コロナだから」この1年、この言葉を何度も聞いた。自分も吐き捨てるように何度も言ってきた。「とりあえず今はそこで黙っとけ」と言わんばかりに。人と話をしたり、旅に出たり、握手をしたり、ハグをしたり、笑いあうこと自体をお互いが規制し合うこの状況は、有史以来、初めて私たちに訪れる監獄社会といえる。すべての民が独房に入って、見えない鉄格子の中で生活...
2020.09.23 16:19友人との永遠のお別れ古くからの友人でもあり、ビジネスパートナーでもあった谷口正人さん(谷口一刀さん)が亡くなった。享年47歳だった。彼との出会いは、私がリクルートに在籍していたときに、WEBコンサルティングのデザイナーという肩書きでのお付き合いだった。カスタマー導線を最大限に活かすための方法として彼が提案する内容と、社内プロデューサーのこだわりとの軋轢で、なんども衝突があり、結局うまく行かない結果で、その折衷案になったことにより、逆に操作性が悪くなった結果は差しおき、彼の素朴でストレートな着眼点は、実に面白くて、個人的にも興味を持ち、その後、よく仕事以外で会うようになった。彼は、その後ライブドア、LINEと転職をして、クリエイターとして活躍をした。いくつか本も出版し、そし...
2020.05.06 15:31未来が見えないから価値があるコロナウイルスによる感染拡大を受けて、世界中の多くの国、人が行動を自粛する体験を目の当たりにしています。私が45年生きてきた中で、このような事態は初めてです。休日の銀座の目抜き通りに人影がほとんどなく、かつて多くの人で賑わっていた三越や松屋の前もひっそりとしています。見上げれば、いつもよりも澄んだ青い空がゆっくりとした雲を従えながら、静かな街に微笑んでいるかのような柔らかな表情をしているように思います。
2020.03.05 05:21中学生が捉えるSDGs東京都板橋区にある区立西台中学校は、ユネスコスクールチャレンジ校としてSDGsの理解、普及活動に取り組み、将来にわたって一人一人がよりよい暮らしができる持続可能な社会を築いていく力を身につけていけることを目指す公立の中学校です。2020年2月にemmyWashの取り組みを交えた講演の機会をいただき、西台中学校にお邪魔してきました。校舎内には、生徒がグループで調査したSDGsのレポート展示が並び、学校内の主要箇所にSDGsテーマのステッカーが貼られ、学校生活を通じて、将来の持続可能な社会実装と接続できる仕掛けづくりを行っていました。消費者が企業と向き合う時に、その企業の姿勢や考え方までを価値として交換する時代にきています。私たちが10年後、100年後どの...